本当に痩せるダイエットメソッド

痩せない人は誤解している?ヨガの“食欲を抑える”効果とは

ヨガは、幅広い世代に人気のあるエクササイズですよね。日本では1980年代くらいから、美容と健康に効果のある運動としてブームになりました。ただ、元々は紀元前の古代インド時代から行われていた、宗教的行法なんですね。当時は修行によって心身を鍛錬し、俗世からの解脱を図るという壮大な目的がありました。

だからヨガは、筋トレやジョギングなどのようなフィジカルな運動とは、かなり趣きが違うんです。フィジカルというより、“メンタル”に近いエクササイズといったイメージですね。心を安定させたり、イライラした気持ちを和らげたりすることの方がメインと考えるべきです。もちろん多少はカロリーも消費しますけれどね。そしてこの精神面に与える影響が、ダイエットに奏功するのです。

ヨガは“心理的に”アプローチするダイエット方法

考えてみると、ダイエット生活って結局メンタルな部分で苦しくなったり、挫折したりするじゃないですか。「あーイライラする!食べたい!」とか「口寂しいし、ちょっとくらい良いか…」とか。ダイエット中ずっと、淡々とカロリー制限したり運動できたりすれば、誰も苦労はしませんから。

その点、ヨガには煩悩を静めるという効果があります。“食べたい!”という衝動を抑え込み、私たちを暴飲暴食という危機から救ってくれるのですね。「ヨガやってるけど痩せない!」とお嘆きの方は、改めてこの視点から見直してみてください。ヨガがダイエットに有意義であることを、再発見できるかもしれませんよ。

運動量の少ないヨガ。カロリー消費は期待できない

ではヨガは、カロリー消費の面ではどれくらいの効果があるのでしょうか。実際にやったことのある方はお分かりだと思いますが、ヨガというのは実に動きの少ない、静的なエクササイズです。1時間行っても、カロリー消費は150~200kcalほどにしかなりません(㊟あくまでも目安です。年齢や体重、ヨガの種類などによって変化します)。1時間も頑張って、たかだかクッキー3枚分なのです。

ちなみに1時間“ランニング”したときのカロリー消費は、概ね500kcalほど。のんびり自転車に乗ったときよりも、やや劣るくらいなんです。ヨガはその程度の有酸素運動なので、こと“カロリー消費”の面だけで評価すると、お世辞にも優秀とは言えません。

ヨガの“食欲をコントロールする”という発想

それでもダイエットにヨガをお勧めしたい理由は、“食欲をコントロール”してくれるから。ヨガには約8400万種類ものポーズがあると言われていますが、そのどれもが『呼吸』に意識を集中させるものであり、私たちを深い瞑想状態に誘ってくれるのです。

ヨガのポーズを取っていると次第に雑念が薄れて行き、私たちの心をかき乱すあらゆる誘惑に関心が向かわなくなります。これは食欲においても然りで、無性に小腹がすいたときなどにヨガをやると、終わった後、食べたい気持ちが不思議と失せていたりします。これをダイエットに利用しなきゃ損ですよ。

ダイエットに効果のあるヨガのポーズをご紹介!

ただ、前述のようにヨガのポーズは膨大です。そのすべてがダイエットに有効というわけでもありません。巷でよくヨガダイエットとして取り上げられるのは、ねじり・らくだ・サギ・舟辺りのポーズですね。ちなみに今回は、食欲を抑える『英雄のポーズ』と、基礎代謝を上げる『ドラゴンのポーズ』をピックアップしてみました。

またいきなりヨガを始めるよりも、直前に準備運動をした方が効果が上がります。まずはストレッチや軽い体操をして、体をほぐすようにしましょう。あと足の指を回したり、足の裏を揉んだり、ふくらはぎをマッサージしたりすると、さらに良いですよ。

暴飲暴食したくなったら『英雄のポーズ』

ダイエット生活を続けていると、つい暴飲暴食したくなるときってありますよね。停滞期が来てイライラしたり、家庭や職場でストレスが溜まったり。そんなときは、迷わず『英雄のポーズ(戦士のポーズ)』を試しましょう。英雄のポーズは、基本的には“意思の力”を高める効果があります。以下ポージングを説明しますので、ぜひ実践してみてください。

~英雄のポーズ(戦士のポーズ)の手順~

  • 自然な姿勢で起立する。
  • 片脚を前に出し、もう片方の脚は後ろに下げる。このとき前の脚は膝を直角に曲げて、後ろの脚は真っすぐ伸ばす。グッと床を踏みしめる感覚で。
  • 顔を正面に向けたまま両腕を自然に垂らし、その形のまま、下から頭の上まで両腕を持ち上げる。このときお腹とお尻はキュッと引き締めて、胴体を真っすぐに保つようにする。
  • 両腕を持ち上げたまま、鼻でゆっくり数回呼吸する。
  • 呼吸が終わったら、両脚はそのままにして、腰を含めた上体だけを90度ひねる。
  • その体勢で両腕を横に広げて、床と水平に真っすぐ伸ばす。
  • 首だけひねり、顎を引いて、曲げている脚側の手の指先を見つめる。
  • その状態のまま、数回ゆっくりと鼻呼吸する。
  • ①に戻り、左右の脚を変えて⑧まで行う。

①から⑨が1セットです。これを2~3セット行ってくださいね。

基礎代謝UP!『ドラゴンのポーズ』

また、基礎代謝を上げるポーズも色々あります。その一つが、今回ご紹介する『ドラゴンのポーズ』。基礎代謝が上がれば、特に運動しなくても自然に脂肪が燃焼されやすくなりますよ。手順は以下の通りです。

~ドラゴンのポーズの手順~

  • 膝立ちの姿勢を取ったあと、右脚だけ前に出し、膝を直角に曲げる。
  • 上体を真っすぐに伸ばし、右の太ももに両手を重ね置く。
  • 右脚に重心をずらしながら腰を落とし、数回鼻呼吸する。このとき、右足のかかとは床に着いたままにする。左脚は膝から下を床に着け、太ももは伸ばすように。
  • そのまま3分間静止する。
  • 右脚の両隣の床に両手を置いて、右脚を左脚の隣に揃える。
  • 沈み込むように体を折りたたみ、両腕を前方に投げ出した形で土下座の姿勢を取る(チャイルドポーズ)。

終わったら、脚を変えて①から⑥まで繰り返しましょう。英雄のポーズと同様、これも2~3セット行ってくださいね。

まとめ

以上、ダイエットとしてのヨガの趣旨やメリット、効果的なポーズなどについてご説明いたしました。いかがでしたでしょうか。何かと誤解も多いヨガですが、気持ちを落ち着かせるというチカラは確かにありますからね。4,500年以上とも言われる歴史は、伊達じゃないですよ。最後に要点をまとめておきましょう。

  • 運動量としては見劣りする『ヨガ』。しかしダイエットに対するモチベーション維持には極めて有効。
  • ヨガで食欲をコントロール。暴飲暴食したくなったら、迷わず『英雄のポーズ』を!
  • 基礎代謝アップには『ドラゴンのポーズ』。毎日の日課にして、太りにくく痩せやすいポテンシャルを作ろう!